感動をもらった

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家人がつけていた、とあるテレビ番組をたまたま見た。

ある男性の波乱万丈のストーリー。
見れば見るほど、うんざりした。

スタジオのゲストたちは、「感動をもらった」、だの、
涙、鼻水を流しっぱなしで、呆然としているタレントもいた。

最後の〆あたりは、そう問題はないが、
康泰領隊最初や途中あたりが、非常に、疑問符がいっぱい。
番組制作者の意図が、見え見え。
主人公の男性から聞き取り調査をした内容を元に、ストーリー展開されているのだろうが、
波乱万丈の中身について、ん???と、思えることが、ここかしこに出てきた。

「家族を養うために」というフレーズが、あちこちに出る。
人生の舵切りの選択や、行動を起こす理由は、いつも、この言葉が付けられる。


家族を養うために、借金をしてバーを開いた。
もう、最初のここで、わたしは、コケた。
自分がバーを開きたかったのではないのか?
家族を養うためなら、借金までして、そんなリスクの大きな、水商売を選ぶか?
もっと堅実な、ガードマンだとか、そういう職で、康泰領隊きっちり手堅く行くのでは?
(肉体的に支障があるなら、別の手堅い職)
ましてや、素人が商売をするのは、かなり堅実な下準備や計画が必要だ。
特に、健全な資金計画は不可欠。
(どうしても、というなら、たこ焼き屋とか、小さな資本でリスクを最小限に留める規模を選ぶとか)
いずれにしても、なかなか成功するものではない。


バブル崩壊で、いろんな人の人生が狂った。
それは、確かに波乱万丈ではあるが、個人の特定のストーリーに、特色として打ち出すのはいかがなるものか。
バブルが崩壊しなくても、借金をして水商売の店を開くなどという、賭けに近いことをするには、
回りを巻き込むことになる。
なのに、「家族を養うため」という説明。

次々、起こる、経済社会現象の波に飲み込まれる。
それも、かなり多くの人々が、影響を受けただろう。
従業員を抱えた中小企業の社長さんや、町工場の主など、悲惨な出来事に襲われただろう。
その重責に押しつぶされる深刻さとは、康泰領隊少し違うように思う。

この主人公の男性は、次もまた、「家族を養うため」という大義名分のもとに、
あまり堅実とはいえない職に就く。

借金が増えに増え、妻子を借金地獄から守るため、離婚。
養育費を稼ぐため、また、あまり手堅くない儲け話に乗る。
この時も、「養育費のため」。

儲け話は泡と消え、無一文状態の主人公を助けてくれた、一人の貧しい女性と結婚するに至る。
後に妻となる女性が、経済的に彼を支えてくれる。
貧しい女性に、貧しい男性をどうやって支えてもらうのか、そこのところは、説明は無し。
最高学府を出た彼女に見合う職業には、就いていなかったように思う。
結婚後、また、不幸に見舞われるのだが、???

以前、偽装離婚に近い形で借金から逃れさせるために離婚した、前の妻子はどうなったのか、
まったく説明はされなかった。


あれは、主人公の男性が悪いのではなく、テレビ制作者側が悪いのかも知れない。
話を作り上げる側が、どの部分をチョイスし、見せ場を設けるか、であるが、
どうも、妻子のため、だとか、最高学府出身だとか、
ポエム的なフレーズをあちこちに盛り込んだまま、放置し、
問題点や矛盾点は追究されないまま、また、新しいポエムに進む。

シーンごとに、スタジオ?ゲストの表情を大写しにしたり、あの手、この手で、
お涙頂戴となるわけだが、番組の作り方に非常に違和感を感じた。

こんな番組作りでは、テレビも見向きされなくなり、インターネットに走られても仕方ないかと思った。